「アメリカ在住だけど、すきま時間に副収入を増やしたい」
「まとまった時間が取れるようになったので、パートかフルタイムで仕事をはじめたい」
「未経験でも、日本人でも、応募要件を満たせる職種って何があるんだろう」
今回はそんな方々のために、おすすめの職種を一覧にしました。
※今回の記事で紹介するお仕事は、「アメリカで、すでに就労可能なステータスをお持ちの方」「現地採用の仕事探しをしている方」「教育・医療関連での仕事探しをしている方」向けの記事となっています。
日本語教師・アシスタント
世界には約380万人もの日本語学習者がいるのはご存じでしょうか?(教育機関での学習者数)
Youtubeや教本を使って独学で学んでいる人に関しては、その何倍もの学習者がいると言われています。
そのため、世界のどこに行っても必ず需要があるのが「日本語教師」という仕事。
アメリカも例外ではなく、多くの大学に日本語学科があります。
ちなみに、日本語教師としての働き方は大きく分けて3つ。
①現地の日本語学校や、大学の日本語学科に所属する
②どこにも所属せず、対面でプライベートレッスンをする
③オンラインレッスン
今回は②、③のプライベートレッスンには触れず、①についてご紹介していきます。
プライベート/オンライン日本語レッスンについて、詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください♪
アメリカの大学や中学・高校などで「日本語教師」として働くには、大学の修士号/博士号を有していることが募集要項に明記していることが多く、未経験者にはハードルが高いかもしれません。
そこでおすすめなのが「日本語教師アシスタント」という仕事。
人気が高いのか、需要が少ないのか、滅多に求人サイトで見かけることはありませんが、もし見かけたらラッキー!日本語母語話者であれば、未経験者でもOKという案件もちょこちょこあるのです。
仕事内容:主にメインの先生のアシスタント。また授業中に生徒たちへのサポート、クラスルーム管理、教材準備や宿題チェックなど、多岐に渡ります。
応募資格:大学などでの正規日本語教師の場合は、「日本語学」の修士号/博士号が必須のところがほとんど。語学学校やコミュニティセンターの場合は、日本語教育の経験があればOKというところも。アシスタントの場合は、未経験者でもOKのところもあり。
時給:約18ドル前後~
「日本語教育に興味がある」「国際交流が好き」という方に、おすすめの職業です。
日本語補習校の教師
現在アメリカには約80もの日本語補習校、全日制日本人学校があり、駐在員の子ども/日米ハーフの子ども/日本にルーツのある子どもたちなどに門戸を開いています。
通常日本語補習校は、週一回・毎週土曜日に開校。文部科学省公認か否か、また学校のカリキュラムにもよりますが、基本は国語・算数・日本の文化などを学習することが多いです。
全日制ではなく補習校教員となると週1日のみ勤務なので副収入程度になりますが、日本の教育に関わることは意義深く、日々の生きがいにも。(先生のほとんどがボランティアという学校も少なからずあり)
仕事内容:教案・教材の準備、1日1コマ~授業担当、生徒たちへのサポート、クラスルーム管理、宿題チェック、イベント発案・準備など、多岐に渡ります。経験や教員資格があると、担任を任されることも。
応募資格:何かしらの教員資格を有していることが望ましいが、未経験でもOKのところも多々あり。
時給:ボランティアまたは日給制の場合も多し(学校により異なる)
興味があればぜひ、お住いのエリアの学校へ直接問い合わせてみることをおすすめします。
デイケア・プリスクール・幼稚園の補助教員
未経験でも応募OKな案件も多いのが、デイケアセンターや幼稚園での「補助教員(アシスタント・ティーチャー)」。
求人サイトではAssistant TeacherやDaycare Assistantとして募集が出ています。
仕事内容:主にメインの先生のアシスタント。また授業中にこどもたちのサポート、クラスルームの管理、教材準備や親御さんとの連絡など、多岐に渡ります。
応募資格:デイケアでは高卒以上というだけのところも。幼稚園やプリスクールは、カレッジで教育関連を履修していたり、認定幼児教育者(certified early childhood educators)であること、1~3年以上の経験が応募要件というところも多いです。
時給:約15ドル前後~30ドル
未経験者の場合は、まずはデイケアで経験を積んでから、プリスクールや幼稚園へステップアップするのが王道コース。ですが、デイケア施設によっては幼稚園と同等の給料を貰えるところもあるので、求人サイトをこまめにチェックしてみるといいですよ。
また、フルタイムで本気で幼児教育に取り組みたい!という方は、住んでいるエリアやオンラインでコースを受講して認定幼児教育者の資格は取れるので、リサーチしてみてはいかがでしょうか。今後長く働くなら、これらの資格があったほうが給与やベネフィットが手厚くなるので、頑張ってみる価値大いにありです。
小学校~高校の臨時(代用)教員
小学校~高校の臨時(代用)教員(Substitute teacher)は、どのエリアでも求人が出ている確率が多い職業。
修士号要のところもあれば、高卒以上でデイケアや家庭教師の経験があればOKというところもあり、未経験でも挑戦しやすい職種です。
州によって応募資格が大きく異なるので、まずはお住いの州のSubstitute teacherの要件を確認してみましょう。
ちなみに私が以前モンタナ州に住んでいた時は、通っていたESLのクラスで就業支援のプログラムがありました。週1回、1時間のコースを受講し、テストに合格したら認定書を貰えました。(すべて無料)
仕事内容:欠員が出たクラスへ行き、授業プランに従って授業を行う。(担当する学年は様々)宿題の管理、教師への伝達事項などの記録など。
応募資格:州によって異なる。修士号要のところもあれば、高卒以上でデイケアや家庭教師の経験があればOKというところも。(その場合はSubstitute teacherのテストに合格して認定書をもらうことが条件の場合が多い)
時給:約15ドル前後~30ドル
アフタースクール・プログラムの先生
日本の学童のようなものが、アメリカでは「アフタースクール・プログラム」に当たり、学校ごとにプログラムがあることもあれば市町村で用意があるところもあります。
仕事内容:こどもたちと遊んだり、スナックを提供したり、宿題を手伝ったり、スポーツなど様々なアクティビティをしたり、安全管理…と多岐に渡る。教室からアフタースクール・プログラムのある場所へこどもたちを引率する場合も。
応募資格:教育・保育分野での経験1年以上というところもあれば、高卒以上であればOKというところも。
時給:約15ドル前後~
娘たちが今まで通った学校の様子を見る限り、外遊びやスポーツを一緒にしたり、こどもたちが安全に遊べているかを見守るスーパーバイザー的な役割をされている姿をよく見かけました。
子育て中の方には、働いている間自分のこどもをアフタースクール・プログラムに入れられるのも嬉しいポイント。たいていディスカウント価格で入れられ、こどもたちも同年代の子たちと遊べて…と一石二鳥なお仕事です。(18:00ころまでの勤務というところが多い)
学校のカフェテリア
料理が好き、こどもが好き、英語力にまだ自信がないかも…という方には、学校のカフェテリアのお仕事がおすすめ。
小学校~高校のカフェテリアで、ランチを提供する仕事もあれば、キッチンで働くという方法もあります。
メニュー数に限りもあり、作る量や時間帯も決まっているので、レストランのキッチンに比べると未経験でも働きやすい環境です。
仕事内容:キッチンスタッフ職は、下準備や調理、衛生管理や発注など。サーブ係は食事をお皿に盛り付けたり、補充作業、片付け、皿洗いなど。アメリカでは多くの学校が朝食も提供しているので、その場合5:00や6:00など早朝出勤も。しかし正午過ぎには退勤できるので、子育て中の方にも働きやすい職種。
応募資格:キッチン経験1年以上というところもあれば、高卒以上であればOKというところも。
時給:約15ドル前後~
料理関連でお仕事探し中の方で、未経験や英語が苦手という方に特におすすめのお仕事です。
ただし学校が休み(夏休み・冬休みや土日祝日など)の時は、勤務できないのでガッツリ稼ぎたい方には不向きです。(子育て中の方には、こどもの学校休みとスケジュールが合うので◎)
レストラン(ホール・キッチン)
料理好きで、飲食店勤務経験がある方におすすめなのが、レストランやカフェでの仕事。
未経験でもOKなところも多いので、はじめての仕事として挑戦しやすい職種でもあります。
仕事内容:キッチンスタッフ職は、下準備や調理、衛生管理や発注など。ウェイター職は、接客、オーダー取り、料理の提供、予約管理、補充作業、片付けなど。フルタイムもパートタイムでも募集があり、常に人材不足の業界なので未経験でも採用される確率が高い。
応募資格:キッチン経験1年以上というところもあれば、特に必須要件なしというところも。
時給:約15ドル前後~25ドル
日本食やアジア系レストランだと、スタッフもお客さんもアジア系をはじめ多国籍で、日本文化に理解・興味のある人たちが多いので働きやすさはUPします。
看護助手(CNA)
医療現場でイチオシの仕事は、看護助手(CNA(Certified Nursing Assistants))の仕事。
仕事内容:看護師・医師のアシスタント。患者の介助全般(食事・入浴・体位変換・移動など)、シーツ交換、血圧測定・記録など。
応募資格:高卒以上、CNAの有資格。(4〜16週間のコースを受講、試験に合格して取れる、挑戦しやすい資格です)
時給:約20ドル前後~
CNAになるには、州認定の専門学校やカレッジのコースの取得が必須です。
そこで講習・実技を学び、実践的なトレーニングを受け、州認定試験に合格すると晴れてCNAになれます。
コースの多くは4~16週間なので、比較的挑戦しやすい資格と言えるでしょう。また人手不足な職種でもあるので、アメリカ国内どこに行っても需要があります。
CNAとしての経験は、将来看護師(RN)になるためのステップアップにも繋がるので、「アメリカで手に職を持ちたい」という方におすすめの職業です。
Caregiver(資格なし介護士)
「人と関わる仕事が好き」「人助けをしたい」という方におすすめなのが、「Caregiver(介護士)」。
無資格・未経験でも始められることがほとんどで、給料は安い傾向ですが常に需要のあるお仕事です。
仕事内容:要介護者の方への介助(清拭、トイレ介助、おむつ交換、食事の準備・介助、入浴、体位変換など)、介護記録、買い物同行など多岐に渡る
応募資格:「経験者求む」という応募要件が出ていることが多いが、よく見ると絶対条件ではないところが多い。施設に所属すれば、無料でトレーニングを受けられるところも。
時給:約15ドル前後~
将来看護師になりたい方や、医療関係に携わりたい人はまず介護士として仕事を始めてみることもおすすめ。経験を積みながら、実際のニーズの理解を深めることができます。
ベビーシッター/ナニー
こどもが好きな方におすすめなのが「ベビーシッター」。海外に引っ越してきたばかりの専業主婦の方や、語学に自信がない方にも〇。
現地の事業主に登録して本格的にやる方法と、知人のツテ・紹介によって仕事が見つかるケースも多々あります。
アメリカでは州によっては12歳以下の子どもだけの留守番が禁止のところがあったり、夫婦だけでデートをしたりする文化があるため、ベビーシッターはとても需要があります。
ファミリーによって内容も時給も千差万別。以下、私のアメリカでの経験の一例ですのでご参考までに。
ファミリー①:生後11か月+3歳の女の子。朝~夕方。週1~4日(月によって異なる)。時給20ドル。遊び+お昼ご飯のお世話+お昼寝の寝かしつけ。
ファミリー②:1歳の男の子。主に夜、両親がデートで出かけている間のお留守番。月2~3回。時給12ドル。子どもはすでに寝かしつけた後なので、リビングでモニターを確認しながらの自由時間
子供たちとの時間は本当に癒しで、楽しい思い出ばかり。生活や子育てに関することばも学べ、子ども好きな方にはとてもいい経験になると思います。
おすすめ求人サイト
さらに英文履歴書を自分で作成・提出の必要なしのところが多いのも嬉しいポイント。
申込みの過程で、「indeed履歴書を使う」にチェックを入れると、質問項目が出てくるのでそれを埋めていくだけで履歴書の完成。(求人によっては、このチョイスがないことも)
特に教育関連やプライベートのベビーシッターやデイケアでの求人が多く、おすすめ。
また、教育関連で仕事を探している方は「市町村名+school district+job」で検索をすると学区の公式サイトでの求人や、関連機関での求人を見つけることができます。定期的にジョブフェアの開催もあるので、まずはチェックしてみることをおすすめします♪
アメリカで働いてみよう
アメリカで職探しをして、面接をして、英語環境での勤務…と、はじめての経験の場合は「自分にできるかな」「英語にまだ自信がない」そんな風に不安に思われる方も多いかと思います。
しかし実際に動き出すと、今まで出会えなかった人々と知り合うきっかけになったり、地域とのつながりを感じられたり、自分の居場所が増えたり…と金銭面以外でもいいこと尽くし。
まずは、お住いのエリアでどんな求人があるかのリサーチから始めてみてはいかがでしょうか。