旅好きの間で「一度行ったら忘れられない国」として注目度上昇中のポルトガル。
温かく素朴な人々、美味しい料理、そして絵のように美しい街並みに心をつかまれ、訪れるたびに「次はどこへ行こう?」とリピートしたくなる魅力あふれる国です。
この記事では、ポルトガルに1年間住み、旅ライターとして数々の街を歩き尽くした経験をもとに、特に心に残ったおすすめの街10選を紹介します。
王道の都市から穴場の小さな街、さらには大西洋の楽園まで…この記事が、みなさまの旅行計画の参考になりますように♡

1. リスボン (Lisbon)


「七つの丘の街」というニックネームがある、リスボン。
起伏に富んだ中心部にはレトロな路面電車が走り、どこを見ても絵葉書のような光景が街中に広がります。
歴史ある建造物や美術館、絵本のような街並み、グルメ、ショッピング…と総合的に楽しめて、個人的にも大好きな街です。



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ベスト1 下町情緒たっぷり。【アルファマ地区】


観光名所の多いリスボンですが、あえておすすめしたいのが下町情緒漂うエリア、「アルファマ地区」。
細い路地が入り組み、住居エリアや小さなカフェ、隠れ家レストランなどが点在しています。
1755年のリスボン大震災の被害を免れたこのエリアは、リスボンで最も古い街並みが残っているそう。


このように、どの景色を切り取っても絵になる美しさが広がっているんです。ここではあえて行き先を決めず、ブラブラ散策するのが◎。美しい路地を見つけては足を止め写真を撮ったり、小さなカフェで休憩をしたりした何気ないひと時をぜひ堪能してくださいね♪
アルファマ地区では、「女泥棒市」と呼ばれる蚤の市も開催されています。(毎週火・土曜日の午前から夕方5時ころまで)
かわいらしい陶器や、古いアズレージョ(ポルトガルの装飾タイル)、絵画や古着までなんでもありの品ぞろえです。
お土産屋さんでは買えない、とっておきのお土産を探してみてはいかがでしょうか。
ベスト2 古都の街並みとテージョ川の絶景【サンタ・ルジア展望台】


リスボンの街並みとテージョ川の美しい風景が見渡せる、アルファマ地区の丘の上にある「サンタルジア展望台」。
7つの丘があるといわれるリスボンには無料の展望台がたくさんありますが、個人的ナンバーワンがこちらです。眼下に広がるオレンジ屋根と青空、テージョ川のコントラストは息をのむ美しさでした。


展望台の横にある、サンタルジア教会のアズレージョの外壁も素敵。他にも展望台にはたくさんのアズレージョの装飾があります。
季節の花々が植えられているエリアにベンチもあり居心地がよく、思ったより長く滞在してしまう方も多いはず。
ベスト3 大人気のフードコート 【Time Out Market】


1882年開設のリベイラ市場の一部を大改装して、有名シェフも出店する話題のフードコートとしてリニューアルオープンした「Time Out Market」。
ポルトガル料理はもちろん、アジア料理、デザートまで話題のお店が数々出店し、リスボンの食のトレンドを体験できるスポットです。


おすすめは、「Sea Me」というリスボンにある人気店のタコのホットドッグ。ポルトガル国内でいくつもの雑誌に紹介され、大絶賛されていたメニューです。
衝撃の見た目ですが、やわらかく下処理された蛸にはニンニクや香草などの絶妙な味付けがされていて、噛みしめるほど口の中に旨味が広がり、本当に美味。ぜひお試しあれ♪



2. ポルト (Porto)


ポルトガル第2の都市・ポルト。
リスボンよりも素朴で、だけど奥深くて、時間がゆっくり流れる感覚を味わえるのがポルト最大の魅力に感じます。
夕焼けと街並みを一望できるロープウェイやルーフトップバーで飲むポートワイン、民謡ファドの生ライブ、ローカルグルメ…ここでしかできない体験が目白押しです。
徒歩ですべてまわれる街のサイズ感も、最高。ポルトガル旅行で一都市しか行けないなら、絶対ポルトがおすすめってくらい好きな街です。
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ベスト1 ポルトのランドマーク【ドン・ルイス一世橋】


ポルト市内を流れるドウロ川にかかる「ドン・ルイス一世橋」。1886年に建設され、1996年にポルト歴史地区の一部として、世界遺産に登録されています。
2階建て構造の橋で、上層部はメトロ+歩行者、下層部は自動車+歩行者の専用道路になっています。どちらからも、絵画のように美しいポルトの街並みが眺められ、それぞれ違った景色が見られるので、ぜひ両方歩いてみることをおすすめします!
橋自体も美しいので、橋をバックにぜひいろいろな角度から写真撮影をしてみてくださいね。
ベスト2 ワイナリー巡りがおすすめ【ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア】


「ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア」は、ドウロ川を挟んだポルトの対岸にある街です。正確にはポルトではないのですが、ドン・ルイス一世橋を渡るとすぐなので、こちらにランクインさせちゃいます。
川沿いには多くのワイナリーが立ち並んでおり、ポルト名物のポートワインの飲み比べをしたり、ワイナリーツアーに参加してポートワインについて学ぶこともできます。


私は老舗ワイナリー「Calem」で、ワイナリーツアーに参加。こちらではワイナリー内のガイドツアーの後、ワインの試飲とファド(ポルトガル伝統歌謡)コンサート付きのツアー申込も出来ます。(Webサイトから事前に申し込みができ、1人28ユーロ。)
ファドコンサート付きのワイナリーツアーはおそらくここだけなので、ポートワインとファドを1度に楽しみたい方におすすめの場所です。
店舗詳細はこちらをクリック
・名称:Calem
・住所:Av. de Diogo Leite 344, 4400-111 Vila Nova de Gaia, Portugal
・営業時間:10:00~19:00
・公式サイト:Cálem


もう1軒のおすすめが、「Espaço Porto Cruz」。ワイナリーが経営する、ルーフトップバー付きレストラン。ポルトの街並み全体をここまできれいに眺められるレストランはここだけで、かなり穴場です。
なんといっても、おすすめは夕焼けが見られる時間帯。ピンク色に染まった、世界遺産のポルトの街並みとドウロ川の景色は、息をのむほどの美しさです。
美しい景色と素材にこだわった本格的な料理、そして、自家製ポートワインを飲みながら過ごす時間は、格別なひとときとなるはずです。
店舗詳細はこちらをクリック
・名称:Espaço Porto Cruz
・住所:Largo Miguel Bombarda 23, 4400-222 Vila Nova de Gaia
・アクセス:ドン・ルイス一世橋より徒歩13分
・営業時間:11:00~0:00(日曜は~19:00)
・定休日:月曜日
・電話番号:22 092 5340
・公式サイトURL:http://www.espacoportocruz.pt/
ベスト3 ポルトの街並みを一望。【ロープウェー】


ポルト歴史地区の街並みを、上空から一望できるこちらのロープウェイ。
ドン・ルイス一世橋の上層部分を対岸側へ渡ると、右手にロープウェイ乗り場が見えます。
ロープウェイから見える、対岸の街並みとドウロ川の絶景は息をのむ美しさ。私たちが行ったのはお昼ごろだったのですが、次回行くときは夕暮れ時を狙って乗ってみたいと思っています。ここから見る夕焼けは、きっと感動すること間違いなしの美しさのはずです。
詳細はこちらをクリック
名称:Teleférico de Gaia
住所:R. Rocha Leão 236, 4430-210 Vila Nova de Gaia, Portugal
営業時間:10:00~18:00
料金:片道大人7ユーロ(子供3.5ユーロ)、往復大人10ユーロ(子供5ユーロ)
公式サイト:Prices and Timetable – Teleférico de Gaia – Gaia CableCar
3. シントラ (Sintra)


イギリスの詩人バイロンが「この世のエデン」と称えたリスボン近郊の街・シントラ。
宮殿や城壁、王宮など歴史的価値ある建物が点在しており、1995年に「シントラの文化的景観」として、世界遺産に登録されました。
ペーナ宮殿やレガレイラ宮殿など、まるで精霊の住む地のような世界観に惚れ惚れ。おとぎの世界のような、夢のような光景が広がります。
リスボンから電車で40分とアクセスも良いので、リスボンからの日帰り旅行におすすめの街です。
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ベスト1 絵本の世界のような可愛さ【ペーナ宮】


こちらは、シントラで1番人気の観光地である「ペーナ宮殿」。カラフルで奇抜なデザインがSNSで広まり、近年爆発的に人気を集めています。
さまざまな時代に増築が繰り返された結果、ゴシック・マヌエル・ルネッサンス・イスラムなどの建築様式がミックスされ、現在のユニークな外観となったそう。カラフルな色彩とゴージャスなデザインに、まるで絵本の世界に入り込んだような錯覚を覚えます。
敷地内にはカフェがあるので、昔々王族たちが眺めたであろう絶景を見ながら食事をしてみてはいかがでしょうか。
詳細情報はこちらをクリック
・名称:ペーナ宮殿
・住所:Estrada da Pena, 2710-609 Sintra
・アクセス:シントラ駅よりバスで約30分「Pena Palace」下車すぐ
・営業時間:9:30〜18:30 ※時期により異なる可能性あり
・定休日:1月1日、12月25日
・電話番号:+351 21 923 7300
・料金:€20 ※時期により異なる可能性あり
・公式サイトURL:https://www.parquesdesintra.pt/parques-jardins-e-monumentos/parque-e-palacio-nacional-da-pena/
ベスト2 一生忘れられない絶景が見られる ムーア人の城壁


次におすすめなのが、ペーナ宮殿から徒歩で12分ほどで行ける、ムーア人の城壁。ここは、7~8世紀ころムーア人によって築かれた城跡で、標高450mの山頂に見事な城壁が続き、すべて徒歩で回れます。
この天空にそびえ立つ城壁から眺める景観は、言葉を失う美しさ。深い森に囲まれた、シントラの町並みも見下ろせます。
また、天気が良ければ、上方にはペーナ宮殿を見ることもできます。
シントラに行く際はペーナ宮殿だけでなく、こちらもセットで訪れることを心からおすすめします。
詳細場はこちらをクリック
・名称:ムーア人の城壁(Castelo dos Mouros)
・住所:Parques de Sintra-Monte da Lua, S. Pedro de Penaferrim, 2710 Sintra
・アクセス:シントラ駅よりバスで約30分「Pena Palace」下車、徒歩10分
・営業時間:9:30~18:00
・定休日:なし
・料金:12ユーロ
・電話番号:21 923 7300
・公式サイトURL:https://www.parquesdesintra.pt/
シントラへのアクセス
リスボンのロシオ駅(Rossio)からローカル列車で約40分。
平日なら10分おき、休日は15分に1本程度シントラ行きの電車が出ています。
4. コインブラ (Coimbra)


ポルトガル第三の都市である、コインブラ。ヨーロッパで最も古い大学の一つであるコインブラ大学を擁し、100年以上もポルトガルの首都だった時期もあるこの街は、文化的にも歴史的にも重要な位置づけとなっています。
観光名所ともなっている大学だけでなく、歴史ある街並みや学生街らしい活気あふれる雰囲気も魅力の街です。
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ベスト1 世界遺産の【コインブラ大学】


世界最古の大学の一つであるコインブラ大学。13世紀に建てられた歴史ある大学は、2013年に世界遺産にも登録されました。
1番人気は後ほど紹介する図書館なのですが、開放的な広場から眺める街並みも素敵。学生に混じって散策するのも、なんだか自分も学生気分を味わえて◎な体験でした。


そしてもう一か所必見なのが、大学内にある教会。小さな教会なのですが、壁一面がアズレージョで覆われ圧巻の美しさです。
ベスト2 ジョアニナ図書館


こちらは、世界一美しい図書館と評される、大学図書館。入り口でツアーに申し込まないと、内部の見物はできません。混み具合によっては、待つこともあるかもしれませんが、待つ価値は大いにありますので、ぜひ見学してみてください。
実はこちら、2017年公開の映画「美女と野獣」で、野獣がベルに本をプレゼントするシーンのモデルなったのではないかと話題になりました。
床から天井まで古い文献や本がぎっしりと並び、きらびやかな内装は本当に美しかったです。内蔵されている本は現在でも貸出可能で、通常の図書館としての機能をいまだ果たしているそう。
また図書館内にはコウモリがいて、本につく虫を食べてくれることから大事にされているんだそう。
ベスト3 美しすぎる旧市街


大学を見学し終わったら、旧市街へ。大学都市らしく、オシャレなカフェやバーがたくさんあり、どこも学生や学校関係者でにぎわっています。
大聖堂や修道院など、見ごたえのある観光スポットも多くあります。


街中でコインブラ大学の学生を見られたらラッキー。黒いスーツの制服にCapaと呼ばれる独特なマントを身に纏って、颯爽と歩く学生たちの姿がとても素敵でした。
コインブラへのアクセス
リスボンまたはポルトから列車で約2時間。町の中心部へは駅から徒歩またはバス移動。
電車の場合、リスボンの「オリエンテ駅」から直通で、「コインブラB駅」へ。ここだと観光のメインエリアからは遠いので、そこから1駅各駅停車に乗り換え「コインブラ駅」まで出る必要があります。
5. エヴォラ (Evora)


ローマ時代の城壁に囲まれた、中世の街並みが残る街・エヴォラ。1986年に「エヴォラ歴史地区」の名で、城壁内にある旧市街の街並みごと世界遺産に登録されています。リスボンからは車で1時間半、電車で2時間ほどでアクセスできます。
スペイン国境にもほど近く、南東部のアレンテージョ地方の中心都市です。
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ベスト1 城壁の街【エヴォラ歴史地区】


1986年に「エヴォラ歴史地区」の名で世界遺産に登録された、城壁内にある旧市街の街並みは一見の価値あり。市内にはローマ時代の神殿が立ち、文化街道にも指定されています。
一通り観光名所を回ったあとは、目的地を決めずにぶらぶら散策するのがおすすめ。
まずは旧市街をぐるっと囲む城壁沿いに歩いてみましょう。
小さな路地裏にあるパン屋さん、生活感のある住宅街など、また違った目線でエヴォラを楽しめます。
ベスト2 日本とのゆかりある【エヴォラ大聖堂】


エヴォラのシンボルでもある大聖堂。建築様式の移行期の12~13世紀にかけて建てられたため、ゴシック建築・マヌエル建築・バロック建築と様々な建築様式が使われ、見どころも多いです。
内部にあるヨーロッパで3番目に古いパイプオルガンは、日本から訪れた天正遣欧少年使節の伊東マンショらも弾いたと伝えられているんだとか。


大聖堂とつながっているゴシック様式の回廊は、重厚な雰囲気。天井が高く、開放感があります。
回廊部分にある、らせん階段を上っていくと、大聖堂の屋上部分に出ることができ、エヴォラの街並みを眺められます。
ベスト3 エヴォラ銘菓「ケイジャーダ・デ・エヴォラ」


そして、街歩きの休憩がてら食べてほしいのが、エヴォラ銘菓「ケイジャーダ・デ・エヴォラ」。
このお菓子は、ポルトガル各地で見かける「ケイジャーダ」という、フレッシュチーズを使った焼き菓子のエヴォラ版。他の都市のケイジャーダに比べ、チーズの味がより感じられ、しっとりなめらかな食感はくせになる美味しさです。街のカフェやケーキ屋で必ず見かけるので、ぜひ試してみてくださいね。
エヴォラへのアクセス
リスボンから直通バスまたは列車で約1.5~2時間。バスの方が本数が多く便利です。
電車の場合、リスボンの「オリエンテ駅」から特急列車で1時間40分。バスの場合は、リスボンの「セッテ・リオス・バスターミナル」から約1時間45分。
6. アヴェイロ (Aveiro)


「ポルトガルのヴェネツィア」と言われる美しさを誇る、運河の街・アヴェイロ。ポルトガル第二の都市であるポルトから電車で1時間の距離にあり、街自体も小さく2~3時間もあれば十分楽しめるので、日帰り旅行も可能です。
運河沿いには、カラフルなモリセイロと呼ばれる船が行き交い、かわいらしい景色が広がります。
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ベスト1 「モリセイロ」に乗って運河ツアー


アヴェイロに到着してまず目に入ってくるのが、こちらのモリセイロ。元は肥料用の海藻を運ぶために使われていたそうですが、現在は観光用として運河ツアーをするのに利用されています。
川沿いの窓口でツアーを申し込めます。(運河を45分かけて巡るガイド付きのツアーで、当時一人10ユーロほどでした。※価格が上昇している可能性あり)


街並みを眺めながら街の歴史について学べるのですが、実際カラフルな建物がずっと続くわけでなくごく一部でした。ヴェネツィアの運河ツアーを想像すると、ガッカリしてしまうかも。のんびり運河ツアーを楽しむのもいいかも?って方におすすめです。
ベスト2 名産だらけ!市内散策しながら、とっておきのお土産探し


ツアーが終わったら、運河沿いや街のメインストリートを散策してみてください。こぢんまりとした街ですが、お土産屋さんや可愛いカフェがたくさん並んでいて、ぶらぶら歩くだけでも楽しめます。
アヴェイロは塩の産地としても有名で、お土産屋さんでは可愛くラッピングされた塩を目にするはず。これは「Flor de Sol=塩の花」といって、海水の表面にできた結晶だけを手作業で集めた貴重なものなんです。
味もとてもまろやかで美味しく、どんな料理にも使えておすすめですよ♪





また、運河沿いにはカフェがたくさん。気になるカフェに入って「オヴォシュ・モーレシュ」という、最中のような皮の中に卵黄クリームが入った、アヴェイロの銘菓を試してみるのもおすすめですよ。
アヴェイロへのアクセス
ポルトの「カンパニャン駅」から普通電車で約1時間(直通)。
リスボンの「サンタ・アポローニア駅」から特急電車で約2時間半(直通)。
アヴェイロ駅から中心部までは徒歩圏内。
7. コスタ・ノヴァ (Costa Nova)


アヴェイロからバスで30分ほどで着くのが、ビーチ沿いの可愛い港町「コスタノヴァ」。
別名「パジャマタウン」として知られ、赤や青のストライプ模様の家が立ち並ぶさまはシャッターを押す手が止まらないほどの可愛さ。写真撮影好きにはたまらない場所となるはずです。
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ベスト1 カラフルな家並み


見どころはなんといっても、ビーチ沿いのストライプに彩られたカラフルな家並み。
漁から帰ってきた漁師たちが「遠くからでも自分の家が見つけやすいように」との思いから、このような目立つストライプ柄に家を塗ったのがはじまりだそうです。
赤や黄色、パステルブルーなど、歩いているだけでワクワクする景観が広がります。カメラ片手にのんびり散策してみてはいかがでしょうか。
ベスト2 地元民で賑わう【フィッシュマーケット】


ストライプの家並み沿いには、地元の人で賑わうフィッシュマーケットがあります。市場中に飛び交うポルトガル語を聞きながら、ブラブラと見物してみてはいかがでしょうか。
威勢のいい声が行き交う中を歩くと、漁港の街としての一面が垣間見られます。
コスタ・ノヴァへのアクセス
アヴェイロからバスで約30分。レンタカーやタクシーでもアクセス可能。
リスボンやポルトからまずは電車でアヴェイロへ出る必要があり、アヴェイロに着いたら、コスタノヴァ行きのバスに乗ります。駅からバス停までは、徒歩20分程度。
アヴェイロ駅前からまっすぐのびているドウトール・ロウレンソ・ペイシーニョ通り(Av. Dr. Lourenço Peixinho)を進むと、運河が流れる街の中心地に到着し、バス停が見えます。案内表示板もあるので分かりやすいと思います。バスからは、アヴェイロ名物の塩田風景や、コスタノヴァのビーチリゾートの景色と、車窓からの景色も楽しめました。
ただし、滞在期間が短い方など、時間に制限のある方にはウーバーやタクシーの利用をおすすめします。所要15分ほどで到着するので、かなり時間を節約できますよ。
8. マデイラ島 (Madeira)


大西洋に浮かぶ「マデイラ島」をご存じでしょうか?
年中温暖な気候で、美しい街並みや大自然、ショッピングも楽しめるとあって、ヨーロッパでは実は大人気のバケーション先として知られています。
また、新鮮なシーフードやトロピカルフルーツ、島独自のローカルグルメなど、絶品料理の宝庫という一面も。
「常春」の気候であることから、花の名所としても知られるマデイラ島。ハイキングやマリンスポーツなど、アウトドア派さんにも魅力的な旅行先です。
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ベスト1 「世界一美しい市場」とも称される「ラヴラドーレス市場」


1940年創業の歴史あるこの市場は、民族衣装を着た花売りの女性たちや、美しいアズレージョ(ポルトガルの装飾タイル)、伝統工芸の籠に美しく盛られた珍しいフルーツなど、マデイラ観光で必見のスポットです。
マデイラ産のフルーツはどれも味が濃く、驚くほどの甘さと美味しさなので、ぜひいろいろ購入して、その場で味わってみましょう!



物によってかなり高額なものもあるので、気になるものはまず値段を確認してからの購入をおすすめします(値札がきちんと貼ってあります)。
詳細情報はこちらをクリック
名称:Mercado dos Lavradores
・住所:Mercardo dos Lavradores Loja 2, 9060-157 Funchal
・アクセス:空港より車で約20分
・営業時間:7:00~19:00(土曜は~14:00)
・定休日:日・祝日
・電話番号:291 098 756
・公式サイトURL:http://www.visitmadeira.pt/en-gb/explore/detalhe/mercado-dos-lavradores-(farmers%E2%80%99-market)
ベスト2 世界一!?オーシャンビューのアフタヌーンティー


個人的に激押しなのが、リゾートホテルが立ち並ぶエリアにある「Belmond Reid’s Palace」という老舗ホテルでの、オーシャンビュー・アフタヌーンティー。
世界中のアフタヌーンティーを旅してまわるイギリス人ブロガーが「間違いなく世界一のアフタヌーンティー!」と紹介していたので行ってみましたが、まさにその通り。味もサービスもテラス席からの景色も抜群で、最高に贅沢なひとときになりました。


紅茶もサンドイッチもケーキも、どれも本当に美味しかったのですが、中でも感動したのがホカホカで提供されるスコーン!バターの風味豊かでふんわりしっとり。自家製ジャムとクロテッドクリームを塗って食べると、さらに極上の美味しさに。今まで食べた中で間違いなくナンバーワンのスコーンでした!
せっかくなので思いっきりオシャレをして、優雅な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
詳細情報
・名称:Belmond Reid’s Palace
・住所:Estrada Monumental 139, 9000-098 Funchal
・営業時間:14:30~、16:30~
・電話番号:291 717 171
・公式サイトURL:https://www.belmond.com/hotels/europe/portugal/madeira/belmond-reids-palace/dining
ベスト3 マデイラ名物のそり、「トボガン」


トボガンとは、マデイラ島名物の木製のそり。
現在は観光客用の人気アトラクションとなっていますが、元は起伏の激しいマデイラ島の伝統的交通手段だったんだとか。はじまりは1850年と歴史があります。


アクセスは、まずは首都「フンシャル」と山頂にある「モンテ」というエリアを繋ぐロープウェーに乗ります。山頂のモンテは小さなエリアなのですが、植物園やトボガンという人気アトラクションがあるため、マデイラ島で必見のエリアとなっています。





到着したら徒歩3分くらいに、トボガンの乗り場があります。(案内板あり)
2~3人乗りの籠に座ったら、伝統衣装に身を包んだ男性2人がコントロールしながら、全長2キロの坂道を一気に滑り降ります。住宅街の狭い道や急カーブを高速で滑り降りるのは、スリル満点!特別な思い出となるはずです。
詳細情報
・名称:Associação dos Carreiros do Monte
・住所:Caminho do Monte, Entrada 151, Porta 4, 9050-288 Funchal
・アクセス:ロープウェー降り場から、徒歩で約5分
・営業時間:9:00~18:00
・定休日:日曜日、8月14,15日、12月25日、1月1日
・電話番号:291 783 919
・料金:一人27.50ユーロ、二人で35ユーロ、三人で52.50ユーロ(5歳以下は無料)
・所要時間:10~15分
・公式サイトURL:https://www.carreirosdomonte.com/v2/en/prices.php
マデイラ島へのアクセス
リスボンまたはポルトから飛行機で約1.5時間。マデイラ空港(Funchal)から市内まではタクシーまたはバスで約30分。
9. テルセイラ島 (Terceira)


テルセイラ島は、ヨーロッパと北アメリカの間に浮かぶ小さな島。ポルトガル領アゾレス諸島全9島のうち、2番目に栄えています。
島には緑豊かな牧草風景が広がり、そこに放牧された牛たちののどかな風景を、島中のいたるところで見られます。また、島には世界遺産に登録された「アングラ・ド・エロイズモ」という美しい街や、ビーチ沿いの可愛らしい街「プライア・ダ・ヴィトリア」があり、ショッピングやグルメも楽しめます。


まだあまり知名度がありませんが、「パーティー・アイランド」というニックネームがあるほど、年中何かしらのお祭りが開催されている一面も。それでも、素朴感と静けさを残した“地上の楽園”なのです。
私はこの島に1年間暮らしていたのですが、ここほど「のどか」「牧歌的」という言葉が似あう場所はないと思っています。「旅先ではのんびりしたい」「暮らすように滞在したい」…そんな方に心からおすすめしたい島なのです。
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ベスト1 プライアフェスティバルに行く


島で2番目の人口を誇るビーチ沿いの可愛い街「プライア・ダ・ヴィトリア」。ここで毎年7月後半から8月にかけて行われる「Festas da praia(プライアフェスティバル)」には、毎年世界中から多くの観光客が訪れます。
フェスティバル期間中は、大型野外テントでの音楽フェスやパレード、闘牛など、街をあげて昼夜大盛り上がり。その中でも、個人的に一番おすすめしたいのが3種類あるフードテントです。


ポルトガルは地域ごとにさまざまなローカルグルメがあるのですが、このフェスティバルにはポルトガル各地から人気レストランが出店しており、地域ごとの絶品名物料理を味わえるんです!


こちらは「カラコイシュ(=カタツムリ)」の屋台。ポルトガルではカタツムリのシーズンである初夏になると、街中のカフェやレストランで「カタツムリあります」のサインを見かけ、カラコイシュは、いわばポルトガルの初夏の風物詩。お祭りでも定番の味なんですよ。
ベスト2 闘牛


テルセイラ島の名物は、「闘牛」。その一言に尽きます。
島には2種類の闘牛があり、闘牛場で行われるものと、道ばたで行われるものとあります。


道ばたで行われる闘牛は、まずはケージで運ばれた牛を道に放つところからスタート。傘や赤い布を手に牛を追いかけまわす人々を、まわりで見てる人も冷やかしたり応援したりします。
400年以上も歴史があるというこの伝統闘牛は、島一番の大イベントで、闘牛シーズン中の5月~10月は老若男女問わず「今日は○○通りで、闘牛があるよ」「昨日の牛はすごかったぜ」と四六時中話題に上ります。
シーズンである5月~10月の期間中に、なんと230もの闘牛が島中のいたるところで行われているんだとか。「本当にこんな所でやるの?」と驚くような、細い路地の入り組んだ住宅街や、街のメイン広場、ビーチなど、場所を問わず行われているんです。
観光客も自由に路上に出て参加できるためか、毎年多くのけが人が。参戦している多くの地元の人たちは、牛の習性や万が一襲われた時の防御姿勢など熟知しています。とても気軽で楽しそうですが、まわりで観戦するのにとどめておいたほうが安心でしょう。





こちらは「アングラ・ド・エロイズモ(Angra do Heroismo)」という街にある闘牛場。ここでは、ポルトガル本土から来た人気のカヴァレイロ(騎乗闘牛士)たちが、ポルトガル伝統の闘牛を見せてくれます。
多くの人がイメージする「スペインの闘牛」に似ていますが、ポルトガルの闘牛は、カヴァレイロは馬に乗ったまま牛と対峙、また、牛を観客の前で殺さないというのが大きな違いです。
チケットは数日前~当日、会場の窓口で購入します。チケットの値段は席の位置によって異なり、大人一名20ユーロ~80ユーロ前後ほど。


夕暮れ時、生バンドの演奏に合わせて、中世の騎士のような格好のカヴァレイロが、馬上から牛を追いかけまわる姿はとても幻想的で、タイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。
ベスト3 世界遺産「アングラ・ド・エロイズモ」の街並みを見る


テルセイラ島の中心都市である、「アングラ・ド・エロイズモ」の街並みは、1983年ユネスコの世界遺産に登録されています。
オレンジ屋根とアゾレス伝統のカラフルな石造りの家並みと、青い海、緑豊かな牧草地帯の風景は、他では見ることのできない美しさ。中心地には数多くのカフェやレストラン、オシャレなショップなどが立ち並び、景色だけでなく、街歩き自体も楽しめます。


時間に余裕のある方は、「モンテ・ブラジル(直訳するとブラジル山)」へも足を延ばしてみてもいいでしょう。市内から徒歩20分、または車で5分ほどで行け、様々なハイキングコースがあります。


または、ドルフィン/ホエールウォッチングのツアーや、マリンスポーツアクティビティに参加するのも◎。かなりの高確率でイルカやクジラに出会えるんです。
他のヨーロッパの観光地と比べるととてもこぢんまりとした街ですが、あえて時間をかけてのんびり滞在することをおすすめします!
テルセイラ島の、おすすめ現地ツアー
テルセイラ島での現地ツアーは、トリップアドバイザー系列のオプショナルツアー会社であるViatorがおすすめ。
例えば、イルカ・ホエールウォッチングツアーなども、ピンポイントで自分好みに合ったツアーを見つけることができます。
テルセイラ島は公共交通機関が整備されていないので、観光にはレンタカーが必須。しかし海外での運転は不安…と言う方も多いかと思います。
そんな時には、Viatorのツアーを自分好みに組み合わせることでストレスフリーで満喫することができますよ♪
他にもどんなプランがあるのか、公式サイトをぜひチェックしてみてくださいね♪
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テルセイラ島へのアクセス
リスボンから飛行機で約2.5時間。テルセイラ島の空港から市内へは車で約20分。
日本からテルセイラ島へのアクセスは、まずはヨーロッパの都市を経由しリスボンへ。そして、リスボンからテルセイラ空港へ行く方法が一般的です。
また、隔日ではありますが、アメリカのボストン空港やカナダのトロント空港からも、テルセイラ島へ直行便が出ているので、時間はかかりますが、日本からも意外と手軽にアクセスできます。
10.サンミゲル島


全9島で構成されるアゾレス諸島の人口の半数以上が集中する、諸島中心の島が、サンミゲル島。
島内最大の街「ポンタ・デルガーダ(ponta delgada)」には各国から飛行機が到着し、一年中旅行者で賑わっています。温泉や湖など自然豊かで見どころもたくさんあり、欧州からの人気のバケーション先となっています。
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ベスト1 温泉の街「フルナス」


空港から車で40分。フルナス(Furnas)という街に近づくと、山の間からモクモクと湯けむりがあがっている風景が見えてきます。それもそのはず、ここはヨーロッパでも有数の温泉地!


日帰りで利用できる温泉もあるのですが、ぜひ「Terra Nostra Garden Hotel」へ泊ってみることをおすすめします。
露天温泉が3種類あり、どれも最高なんです。


そして近年日本のテレビでも紹介されて知名度の上がってきているのが、こちらの広大な温泉!
全長何百メートルもあるであろう、この圧巻のスケール感。上空を遮るものがないため、広大な空を仰ぎ見ながら悠々と温泉に浸かるのはまさに至極の時間。
通常、この公園に入場するには大人一人8ユーロ、営業時間は10:00~18:00までなのですが、Terra Nostra Garden Hotelの宿泊客は無料でいつでも入場・温泉へ入ることが可能に。ホテルの中庭と公園はつながっているため、ガウンを着たまま移動できます。
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詳細情報
・名称:Terra Nostra Garden Hotel
・住所:Rua Padre José Jacinto Botelho 5, 9675-061 Furnas
・アクセス:サンミゲル空港より、車で約45分
・電話番号:296 549 090
・料金:1部屋130ユーロ前後~(時期、部屋タイプにより異なる)
・公式サイトURL:https://terranostra-gardenhotel.com/?utm_source=google-my-business&utm_medium=organicsearch&utm_campaign=tngh_gmb


ベスト2 パイナップル農園


アゾレス産のパイナップルは、日本で見かけるパイナップルよりもだいぶ小ぶり。でもその甘さはギュッと凝縮され、今までのパイナップルはなんだったんだ!と驚くほど。
こちらは温室で大事に育てられているパイナップル達。月齢ごとにビニールハウスで分けられています。
敷地内のお土産屋兼カフェで、獲れたてパイナップルが試食できますよ。
詳細情報はこちらをクリック
名称:Plantação Ananases A Arruda
住所:R. Dr. Augusto Arruda, 9500-454 Ponta Delgada, Portugal
営業時間:9:00~20:00
公式サイト:Plantations of Ananases A. Arruda (ananasesarruda.com)
ベスト3 ブルーとグリーンに輝く湖【カルデイラ・ダス・セッテ・シダーデス(Caldeira das Sete Cidades)】


アウトドア派におすすめなのが、「カルデイラ・ダス・セッテ・シダーデス」。
それぞれが「青の湖」「緑の湖」と呼ばれ、水の色が輝いている姿はとても神秘的。この湖の周辺には、たくさんのハイキングやサイクリングコースが整備されており、湖の上ではカヌーを楽しむこともできます。
湖近辺にはハイキングコースマップもあり所要時間の目安も書いてあるので、地図と時間を吟味してからお試しくださいね。
ポンタデルガーダから車で40分ほど。多くのツアー会社が送迎もしています。
サンミゲル島へのアクセス
サンミゲル島の空港は「ポンタ・デルガーダ(Ponta Delgada)」。
リスボンからの直行便は毎日。(所要時間、約3時間半)
フランクフルトなどヨーロッパ各都市やアメリカのボストン、カナダのバンクーバーからも隔日で直行便が出ています。
SATA、TAPがメイン航空会社なので、チェックしてみてくださいね。
ポルトガルでユニークな体験をするには、Viatorがおすすめ!


ポルトガルでユニークな体験をするには、トリップアドバイザー系列のオプショナルツアー会社であるViatorがおすすめ。
例えば1 日で 3 つの都市を巡る: リスボン発ポルト、ナザレ、オビドスや、シントラ、ペーナ、レガイラ、ロカ岬、カスカイスへのガイド付きツアーなど、ピンポイントで自分好みに合ったツアーを見つけることができます。
ポルトガルは公共交通機関が整備されていない場所も。
そんな時には、Viatorのツアーを自分好みに組み合わせることでストレスフリーで満喫することができますよ♪
他にもどんなプランがあるのか、公式サイトをぜひチェックしてみてくださいね♪
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ヨーロッパ各都市からポルトガルへ格安に移動する方法
ヨーロッパ他都市からポルトガル旅行を検討している方で、電車の乗り換えが面倒!できるだけ楽に安く移動したい!という方におすすめなのが、Flixbusの利用。
ヨーロッパ各都市を運行する格安バス会社で、電車や飛行機よりも格安の場合が多いです。


ヨーロッパの路線図です。(写真をクリックすると公式サイトの路線図ページにとぶので、旅行計画の参考にしてみてくさい♪)
特にポルトガル国内はかなりの便数があり、リスボンややポルトなどの主要都市以外にも、ローカルしか利用しないような小都市まで網羅。
ポルトガル旅行を格安でしたい方におすすめの移動方法です♪(直通バスが多いのも嬉しい)
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次の休暇は、ポルトガルへ行ってみよう
ポルトガルはすべての街が個性的で、旅するたびに新しい発見がある国です。今回紹介した10の街はどれも、初めての旅でもリピーターさんでも満足できる場所ばかりを集めてみました。
美しい風景、あたたかい人々、美味しい料理とワイン…次の旅は、ぜひポルトガルをご検討くださいね♪

